足ムズムズ症候群の原因・症状と治療法

足ムズムズ症候群の原因

「足ムズムズ症候群」が発症する正確な原因は前述もしましたが、未だ掴めていないのが現状です。一応、今までの研究で考えられるのは、「神経伝達物質・ドーパミンの機能低下」、「鉄分不足による中枢神経の代謝異常」、「脊髄、末梢神経の異常」、更には「遺伝的な原因」となっており、とりわけ、脳内の鉄分欠乏、ドーパミンの合成異常が関与しているという説が有力だとされているようです。

 

もともと女性に多いのが鉄欠乏性貧血です。「足ムズムズ症候群」も比較的女性に多いので、それと関係していると考えられます。

 

ドーパミンというのは、アドレナリン・ノルアドレナリンの前駆物質です。運動機能、ホルモン調節機能に関連し、快感、多幸感、運動調節にも影響しています。このドーパミンが不足すると、振戦、筋固縮などいわゆるパーキンソン症状が起きやすくなります。

 

鉄分不足になると神経伝達物質の分泌量も減るので、情報を正しく伝えにくくなってしまいます。そこで、脳への情報伝達も正確さに欠けるようになり、その結果、身体感覚に異常をきたすとされています。

 

「足ムズムズ症候群」の患者は、昼夜問わず一日中、生活の質に悪い影響を及ぼすような症状に悩まされます。治療が長期にわたっている人の場合は、「慢性疼痛」の症状が全身の出てしまう危険性もあります。

 

欧米での患者数は1200万人とされ、日本国内での患者は40歳以上の中高年女性に多く、人口の3~4%と推定されています。

 


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